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テンポ・ルバート。さとうもか lukewarm

テンポ・ルバートtempo rubato)は、訳せば「盗まれた時間」という意味であり、本来的には音符音価の一部を奪い、他の音符に付与することを意味していた。したがって全体のテンポは変化しなかった。19世紀以降ではこの概念は退化して、柔軟にテンポを変えるという意味で用いられるようにもなった。

wikipedia テンポ・ルバート

テンポ・ルバート - Wikipedia

さとうもか、お前もか。ってダジャレを言われてそうな名前のさとうもか。オススメられて聞いてたらハマる。

世の中で売ってるPOPな音楽でこう、テンポが「ヨレる」のって珍しい気がするよ。ヨレると悪い印象だけど、リタルダントとかアッチェレランドっていうか(頑張って調べた)、冒頭申し上げたテンポ・ルバートっていうか。そういう、演出上のもの半分、巧まざるもの半分くらいに聞こえる。メトロノームとか、なんですか?みたいな。

複数人で合奏するときじゃあ、bpmをいくつで、みたいなところが必要なんだと思うのだけど、それって決めごととしては必要なのだろうけど、音楽としては不必要なのかも。

ジャズなんかだと、ライブ感でみんなでちょっとずつ早くなってもカッコいいみたいなことが許容されたりする(気がする)けど、まあそれとも違うわけで。

音が速く遅くなることで、一人の人間が存在していることがくっきりしてくる。主観的な時間が全面に出てくる。私の時計はこうやって進むの、あなたの時計はしらないわ?風の?

またその(客観的なものさしを横においたときの)ルーズさが、他の何かになぞらえられる演出も面白い。例えば1曲目はゼンマイの調子の悪いオルゴール、伸びたカセットテープとか、不安定なレコードとか。アナログテクノロジー世代に、心なしかのノスタルジーをもたらすの、作り物だとしてもね。

 

一人のアーティストの原点らしい素敵なアルバムだと思いました。これから、どんどん変わっていくのだろうし、このさきイン・テンポが気持ちいいときも来るのだろうな。不安定の安定が故に変わり続けることが勝手に楽しみ。聞き続けたいな。

 

ルークウォーム

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