また明日

日々の興味。前向きに。

おじさんが一人でお酒を飲みに行く

仕事はあるといえばある系の仕事で、あまり期日が立て込まない日には3時頃から気もそぞろである。(ナバカリ)管理職という立場上、お家に帰ってもよいのだけど、平社員の定時より先に帰るときは、いささかアカウンタビリティが出る気がして。

 

就職活動というコミュニケーションを通じて、私はこんな人なんてことを雇用主に伝えながらサラリーマンの人生というのは始まるのだけど、本当の雇用主との付き合いって、仕事を通じて腕が上がっていって、よそでも生活はできると自信を得たところから。え、よそで働いてもいいんですよ?って態度が取れるようになってからが

サラリーマンの楽しみ。

 

勤め人としてあんまりぱっとしないなというときは、自分の資質を疑うより雇い主の眼球が腐ってるかどうかを心配したほうが楽しく生きられる。

 

まあくだらない渡世には変わりないけど。そんなこんなの金曜なのだけど、奥さんと子どもたちも、お呼ばれで家にいないし飯もなし。牛たんでも食べて帰ろうと相成りました、つって一人飯な。

駆けつけ3杯分を冷酒2合で間に合わせて、つまみには豆腐と味噌南蛮。味噌南蛮は仙台のものらしい青唐辛子の味噌漬けで、ピリリピリリと刺激してくる。その辛味成分を酒で流して。

牛タンに麦とろろ飯、っていうのはこれは思いついた人が偉いもんで、酒と米で喧嘩しそうなのだけどとろろのアレか麦のおかげかさけも飯もおかずも何も一緒に進んで行って引っかかるところがない。

あいまあいまにチビリチビリと親玉の牛タンを頂く。タンが外国の牛だからなんてぶつくさ言う人間は、畢竟レイシストであって、公平公正にみればどこの牛だろうとタンがうまいのは素晴らしい。しっかりした旨味に、1センチずつ味わいつつ。

酒飲みの長っ尻なんで、だんだんと肉も冷めてきますが、どういたしましていつまでもタンのやわらかく味もしっかりしたものです。焼いてはホイと食べ焼いてはホイと食べる焼き肉という食べ物とも違う。丁寧に焼いていただいて、かしこまって食べる鉄板焼きステーキとも違う、タンの世界のありがたさです。

 

最初は早る気持ちでガツガツと食べてきたところが、とろろの栄養が血管に満ちてくる、またお酒も体を温めるとなると段々とこちらも牛につられてのんびりしてくる。酒、飯、酒、飯、飯。なんてテンポが、酒、酒、、、飯、酒。となるのはゼンマイの伸びかけたオルゴールみたいなもんです。明日からは週末でキリキリゼンマイを巻かずにユルユル子どもと暮らせるんだなと穏やかな気で、最後の力で店を出る。

 

まだ家族が帰る前に家で一人になったら、しばらくほっておいた靴磨きでもして、彼らを待とうかと。

 

って言ってたらもういい時間。

 

まあ、また明日にしよう。